今や低金利ということになってしまって、安全性ということ以外は銀行にお金を預けておくというメリットはほとんどありません。ただ、マイナス金利ということもあって、住宅ローンの利息も史上最低金利ですから、この時期というのは絶対にお金を借りるという点では大きなメリットがあります。

不動産投資の種類

通常不動産投資というのは、大雑把に分けると2つあります。一つは安く買って値上がりをした時に、それを見計らって売却をして譲渡益を得るやり方があります。このやり方は、経済情勢が悪くなると不動産は値下がりをしますし(バブルの時がいい例です)、相場をきちんと把握しないで投資をしますと、高い時に物件を掴まされると大損をするという危険性がありますけれども、経済情勢が良好になりますと、不動産の需要が高まりますので、大儲けできる可能性があります。どちらかと言えば、ハイリスクハイリターンな投資です。

もう一つは家賃収入を重視するインカムゲインです。このやり方のポイントは、利回りを重視するということです。この場合の利回りと言うのは、不動産価格に対して、家賃収入がどれだけあるかということです。例えば、1,000万円のマンションの場合、家賃収入が年間で70万円ある場合には、70万円÷1,000万円?100%=7%の利回りということになります。今の住宅ローン(アパートローン)の場合、2%が借入金利ですから、家賃収入で住宅ローンを払えるし、場合によっては差額がお小遣いになる場合もあります。投資のタイプとしては、ご自分の目的に合致しているやり方を選んでください。

不動産投資に必要な費用

それでは不動産投資をする場合には、いくら位費用が必要なのでしょうか。実際にインターネットで調べてみると、自己資金0からスタートできるということを言っている会社もありますけれども、できれば、10%頭金は支払って、残りの90%にローンを組むというのが良いです。と言うのは、不動産投資の最大のデメリットは、換金性のスピードなのです。もし、万が一のことがあって不動産の現金化をすぐにしないといけないということになっていると、ローンの金額が大きければ大きいほど、売却するのが難しくなります。実際にバブルで不動産投資を失敗した人は大体フルローンやオーバーローンで失敗をしています。ですから、不動産投資を始めるのであれば、最低でも10%の頭金は入れるようしたほうが安全です。

また、頭金以外に、登記費用やローン事務手数料、公租公課の生産などがあり、こちらが売買価格の10%位になりますので、おおまかな初期費用としては、不動産の売買価格の20%程は必要になるという認識を持っていたほうが良いと思います。