不動産投資をする場合に、投資である以上様々なリスクがあります。これは株式投資でも、金の現物投資でも何でもそうです。株式だって、相場が悪くなれば、保有している株式も例外なく下がりますし、その場合は、取得した金額よりも価値が下がってしまうということも日常茶飯です。

不動産投資についても同様なリスクが有りますので、こちらは天災、人災、経済という3つの分野で考え見ようと思います。

まずは天災です。不動産は現物投資ですから、例えばマンションの1室を保有している場合に、隣家が火事になって自分の部屋が延焼してしまったと言う事態は当然リスクとして存在します。また、大地震が発生して、倒壊してしまうということも考えられます。日本は特に地震大国でもありますから、自身のリスクはお大きいですよね。そういうリスクが降りかかってきた場合は、基本的に自己責任ということになります。そのためには、やはり火災保険や地震保険に加入をしておくということは最低限するしかありません。

次に人災というのがあります。この場合の人災というのは、オーナーの責任外の範疇で起きるリスクで、例えば、保有しているマンションで事故や事件があった場合や半社会的な存在が拠点としている場合に、ことが起きた時には一気に不動産の価値が下がります。この場合、入居者が決まらないリスクと言ってもいいかもしれません。例えば、自分の保有しているマンションの1室で自殺があった場合に、賃貸契約をする場合に重要事項説明書で記載しないと行けない事実とされています。そうすれば、やはり、よほど家賃を下げないかぎりなかなか賃貸はつかないということになりますよね。あとは、建築したデベロッパーの不手際で建物が不適格建物だった場合も、人災ということになります。この場合の責任の所在を明確にするためには、法的な手続きをして司法の判断に委ねるしかないでしょう。

最後に経済的なリスクです。不動産投資で一番身近なリスクが経済的リスクといえます。不動産というのは、景気がいいと不動産の価格も上昇します。これは、供給よりも需要過多という状態が続いいて、不動産の経済的な価値が上がるためです。こういう時は金融も緩和されているので、不動産の購入がしやすくなるために、不動産価格は上昇します。ところが、この上昇は不自然であるという認識が芽生えると、一気に不動産価格は下落します。最近ですと、日本ではバブルがこの典型ということが出来ます。
したがって、確実な不動産投資をするためには、賃貸需要があるということをきちんと把握して、取得することが大事です。その場合の目安となるのは、

  • 通学、通勤に便利なエリア
  • 将来性の高いエリア
  • 徒歩10分圏内の物件

この3つははずさなければ、インカムゲインは確実に見込めます。

以上、3つの不動産リスクについて考えてみましたが、特に最初にご紹介をした天災及び人災によるリスクは、オーナーの原因ではありませんので、もしそういう自体にあった場合には、情報入手をしてリスクに備えるしかないようです。